魚になって、空を見たい
19才の頃、
生まれ変わったら何になりたいかっていう答えが
『魚になって空を見たい』
だそうで。
魚になりたかったとは意外だったけど
水中は確かにいいと今も思う。
確かに。
水の中から
空を見上げて
梅雨は雨の波紋を受け入れて耳をすましたり
秋は波打っては歪む月をを眺めたり
冬は水面が凍ってしまって、
寒いから上の方にはいかない。
空気のない世界って、のっぺりしてそう。
44才の僕は
生まれ変わったら
それはどこかのアニメの様な夢のある答えは思い浮かばない。
きっと魚は魚で大変だ。
だから、
人間に生まれ変わるとしたら
嫌いなものより好きなものが多い人間になりたいし
年を重ねるほど、余裕のある人間になりたい
でも正直にリアルにいうと
休みのとりやすい系公務員になって
ジャニオタライフを満喫したい。
そう。
44才の僕の今は
煩悩しかない。
キミはこんなんでも、読みたいか?